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佐伯 正克; 立川 圓造
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 49(8), p.2214 - 2219, 1976/08
被引用回数:1CCの環状炭化水素とBr(n,)Br反応で生ずる反跳Brの反応を系統的に調べた。Br-fr-H反応で生ずる一次生成物は励起しており2つの様式で一分子分解を行なう。1つの様式はHBrの脱離反応である。この反応は低圧側で顕著に起り、全圧力1600Towでほぼ完全に抑制される。他の様式は環の開裂反応であり、実験した全圧力領域でほぼ同じ割合で起る。 したがって後者はより励起した一次生成物による反応である。 高圧力下での各系の全有機収率は反応体の炭素数が増すに従って減少する。この結果を反応中間体の寿命と関連づけて説明した。反応体の放射線分解の影響についても考察を加えた。
立川 圓造; 沼倉 研史*
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 47(11), p.2749 - 2753, 1974/11
被引用回数:5CH-CD系の結果を、先に報告したCH-CD系での結果と比較しCD-CHのモデレーター同位体効果は10%以下であることを確かめたのち、種々D化したプロパンからの生成物の反応性同位体効果をしらべた。得られた結果は回転慣性効果、電気陰性核効果のみでは説明できず置換基、残基、特にH、CHのrelaxationにより説明される。又omplex$形$成機構を用いると、同位体効果は、反応80rが反応領域の低エネルギー側であるときに生じ易く、分子のD化が進むとともに、反応確率が低くなることに基づくと結論される。
佐伯 正克; 立川 圓造
Radiochimica Acta, 20(1-2), p.27 - 32, 1973/02
Br(n,)Br,Br(I,T)Br,Br(I,T)Br反応により生ずる反跳臭素とエタンとの反応を比較すると、全有機収率、生成物の相対収率、ともに核反応により大きく異なる。この差は主として臭素の初期運動エネルギー分布の差によるものであり、(I,T)反応からの臭素のエネルギースペクトルは低エネルギー側に広がっており、約30%の臭素は全く反応にあずからない。又希ガス雰囲気でのイオン分子反応収率の比較からBr(n,)Br反応の初期荷電率は33%と推定された。